ネットが大荒れしたテイルズ、やり込み要素は多め
- 対応機種:PlayStation3、PlayStation4、PC(海外のみ)
- 発売日 :2015/1/22
- ジャンル:RPG
- 発売元 :バンダイナムコエンターテインメント
おすすめ度:★★
- やりこみ度 :★★★★
- 良キャラ度 :★
- 戦闘バランス度:★
概要 -どんなゲーム?-
大人気シリーズ「テイルズオブ」のマザーシップ 15作目、シリーズ20周年作品ともなっている「テイルズオブゼスティリア」の紹介です!
テイルズオブシリーズについてはこちら↓↓↓
ジャンルは「情熱が世界を照らすRPG」、キャッチフレーズは「伝承はいつしか希望になる」、アニメ化もされています。
ストーリー
世界を災厄から救う「導師」に憧れる遺跡探索が好きなスレイ、そして友人のミクリオ。
この世界には人間の他に天族という種がおり、天族は人に加護をもたらし、一般の人には見えない存在。スレイは人間ながら天族に育てられ、天族と意志疎通ができる。また友人ミクリオも天族である。
ある日、スレイとミクリオは大好きな遺跡探索をしていた。そこで見つけたのは、倒れている人間の女性が。ミクリオは「天族は人間と関わるべきではない」と掟に従おうとするも、スレイは放っておけないと助けてしまう。
そこからスレイの、そして導師の物語が始まるー。
システム
バトルシステムは各ボタンに割り振られた、または自分でセットした技を繰り出していく。
BG(ブラストゲージというものが戦闘中に溜まっていき、神依(後述)や特殊技、秘奥義という必殺技の使用に必要となります。
また、シームレスに戦闘に入れることになっており、敵とシンボルエンカウント(※1)した場所でバトルを行うことができます。
※1 従来のRPGによくみられる歩いていると確率で出会う「ランダムエンカウント」に対し、「シンボルエンカウント」は出現している対象物(ここではモンスター)に接触することで戦闘が始まるもの。
やり込み要素は奥深い、がストーリー進行中は面倒
やりこみ要素は多々あります。
サポートというものがあり、各キャラクターは4つのサポートスキルを持ち、おやつ作りやお金拾い、宝箱察知などがあり、歩く距離に応じてレベルが上がり効果が増幅します!
テイルズではお馴染みの二週目も充実して、手に入れたグレード(戦闘毎にもらえる技術点)で引き継げるものを選択できます。
レコード(戦歴)も豊富で、項目の多さはもちろん各項目の多さで色んなキャラクターがコメントしてくれてとても面白いです!自分はこの数字を見てホクホクするのが好きです笑
特に一番のやりこみは装備品のスキル・合成です。各装備品は4つのスロットを持ちそこにスキルがセットされており、同種の装備品は合成して強化できます。 それだけならさして珍しいものではないですが、このスキルがなかなか奥深いです。
まず基礎的なスキルが50個存在します。そのスキルは5×10のマス目にマッピングされています。 現在装備しているスキル、つまり発動しているスキルがそのマッピングされたものの中で横に並んだり、重なったりすることで新たな複合スキルが発動します!
このように色々な組み合わせを計算しながら装備を変えるのが楽しいのですが、ただストーリー進行中だと装備をパラメーターの高いものに変えたりするので、終盤までそこまで考えられないという点があります。
炎上の原因 -ヒロイン問題とロゼという存在-
PS3版の発売当初、このゲームは大炎上しました。端的に言えばヒロイン問題です。
発売前、様々なメディアでは主人公スレイとアリーシャという女性キャラクターが取り沙汰されていました。
そのルックスの良さもあって、あたかもそれを見たかたはアリーシャをヒロインかと認識しました。
しかし蓋を開けてみるとアリーシャは序盤で離脱し、空気になります。しかもなかなか散々な目に合います。
それに追い討ちをかけるようにロゼという女性キャラクターが登場します。
アリーシャがパーティーから脱退後、入れ替わるように加入します。ロゼは主人公スレイと同じ神依を使い(アリーシャはDLC(※2)含みできません)最後まで仲間キャラクターとして活躍します。
ヒロインがアリーシャだと思っていたプレイヤーは困惑するでしょう。
その加入の際、ロゼにミクリオが「スレイには真の仲間が必要だ」と言うのですが、プレイヤーは当然「アリーシャは真の仲間ではなかった…?」とアリーシャが蔑まれたように感じたのです。 なのでよくゼスティリアの話をする中でこの「真の仲間」というワードを使い揶揄されます。
更に加えて、このロゼは以上に持てはやされます。「ロゼはすごいな 」「ロゼは大人だな」と散々聞かされます笑
また異常な勘の持ち主で、全てを察してるかのような振る舞いや達観した感じも鼻につくのでしょう。
更に更に、DLC(※2)の追加ストーリーでアリーシャが主人公の話になるのですが、そこでもロゼは登場し、やたら上から目線で、アリーシャにひどい名前をつけたりします。
このように、ヒロインだと思っていたアリーシャを下げ、異様に持ち上げられるロゼへの不快感が炎上の最も大きな要因となりました。
※2 ダウンロードコンテンツ。有料(ゲームによっては無料のものもあります)のコンテンツで購入することで追加要素が楽しめるものです。
売り方にも原因が
最近ではゲームの初回特典や店舗特典にDLCがつくことは珍しくないですが、大抵ちょっと便利なアイテム止まりです。しかしゼスティリアは行き過ぎました。
過去シリーズ作品にちなんだ秘奥義という必殺技3種を初回特典につけました。また、セブンイレブン特典でも独自の技をつけました。
明らかに差が大きい特典が、批判の的にもなりました。
戦闘バランス崩壊 神依とAI
バトルシステムに神依というシステムがあります。これは人間キャラクターとペアの天族が合体し戦うというものです。これが強すぎました。
単純にパラメーターが合算されるので、人間の体のまま戦うメリットがほとんどないのです(一応BGは溜まりやすいメリットはあります)。
個人的にはもう少し神依のデメリットをつけてあげればバランスとれるのにな、と思いました。例えば神依中はBGが減っていくとか、時間制限があるとか。単純なパラメーターの合算ではなく係数かけてあげるとか。
またAIにも問題がありイライラさせられます。攻撃手段に特技、奥義・術の三種類があり、それぞれ三すくみで有利不利があります。
術は奥義に強く、術の詠唱中に奥義を当てると詠唱時間が大きく減るのですが、AIの味方はガンガン詠唱中の敵に奥義を放ちます笑
術を多用する敵相手だとストレスマッハです。
少々寒いやりとりも多く…
テイルズオブ自体もともとアニメのようなノリは多いのですが、ゼスティリアは顕著です。
特に戦闘後のやりとりはキツいです。
あとロゼのツッコミ嫌い。ザビーダの達観した感じも嫌い笑
他に目を瞑りやりこみ要素を楽しめるかどうか
上記のような要素で大きな批判を受けたゼスティリアですが、いいところもあるのです。
やりこみ要素は楽しいし、神依も戦闘バランスは崩れていますがかっこいいし爽快感はあります。
遊べるという点で星2ですが、ストーリーやキャラクターにこだわりがなければ意外に楽しめるかもしれません。