敵味方の位置が戦略の鍵!友情と正義の正統派RPG
- 対応機種:Wii
- 発売日 :2009/6/4
- ジャンル:RPG
- 発売元 :マーベラスエンターテイメント(現:マーベラス)
おすすめ度:★★★★★
- ワクワク展開度:★★★★★
- 良BGM度 :★★★★★
- 手応え戦闘度 :★★★★★
概要 -どんなゲーム・ストーリー?-
良作RRPG「ルミナスアーク」を生み出したイメージエポックのWii用RPG!
キャラクターデザインに吉田健一さん(代表作:エウレカセブン)、シナリオライターに実弥島巧さん(代表作:テイルズオブシリーズ)、サウンドプロデューサーに光田康典さん(代表作:クロノトリガー)が加わった大作となっています。
レイというエネルギーが流れ、ホゾンという毒素に蝕まれる大地。帝国の傭兵である主人公ラルクは飛空艇での竜との交戦の末とある森に落下、迷いこんでしまう。
そこでイマジナル・ディーバと呼ばれる歌姫リフィアと出会う。
ディーバという存在とは?「イマジナル」「リアル」というふたつの定理とは?世界のシステムを賭けた戦いの物語が始まる。
システム
基本的にはシンプルなRPG同様、街で準備をし、探索やバトルを行っていきます。ワールドマップや空飛ぶ乗り物も存在します。
道中にパーティーチャット(テイルズオブシリーズでいうスキット)が発生し、仲間と交流をすることができます。
バトルシステムはパーティー共通の行動力があり、そのコスト内で攻撃や防御、移動を行います。行動決定後は一斉に動き、早い順から行動を行います。敵の攻撃には範囲攻撃もあるので移動等での位置取りも大事です。
また各キャラには必殺技ゲージがあり、そのゲージを溜めることで必殺技を放つことができます。同一ターン内で仲間と必殺技を撃つことで連携必殺技が発動、また消費ゲージが大きいと各キャラの超必殺技が発動します。
難易度の高い戦闘と熱いゲスト参戦
このゲーム、なかなか手応えある難易度の戦闘となっています。経験値獲得にもレベル補正があるのでただレベルを上げて物理で殴れが通用しにくいのです。
なので装備や光召術(他のゲームでいう魔法)、スキルを入念にチェックして挑むことになります。
特に手強いのが中盤あたりで戦うとある3人組なのですが、なかなかエグいです笑
負けても進むイベント戦闘なのですが、どうせなら勝ちたいですよね。一定のターンまで猛攻の固定行動を取るのでそこまでは詰め将棋的にクリアして、後は柔軟な戦略で挑むのですが、強敵と戦うことは楽しいものです。
この時のBGMもなかなか重厚で緊迫感あるものなので、とても熱いです!
その他の戦闘システムでは、連携というものがあります。例えば別の味方と同じ敵を攻撃したら追撃したり、光召術が味方の光召術やフィールドのオブジェクトと共鳴したりと戦略の幅があります。
また武器にはスキルをセッティングでき、それが戦闘中に発動します。終盤セットできるスキルが増えると、「スキル発動!」「スキル発動!」「スキル打ち消し!」「スキル発動!」みたいなスキルの撃ち合いが面白いです笑
個人的に好きなシステムがありまして、基本的に3人パーティーなのですが、もう一つ枠があります。ここにはストーリーを進めることで一時的に加入するゲストメンバーが入り、自動で戦闘します。
終盤に参戦するあのキャラが熱いです…!そして、クリア後にも…?
敵側も操作できる!?
ストーリーを進めて行くと味方パーティー、敵側パーティーと平行して進むのですが、その途中少しだけ敵側パーティーを操作できる箇所があります。
今まで見てきた敵の技を使うことができるのはなかなか面白いです。
音楽は良曲多し
自分はサントラを買いました。それくらいBGMはよいです!
上述した三人組との戦いや飛空挺、イマジナルソング、エンディングやクリア後お楽しみ戦闘曲などいいですが、特に好きなのが双子姉妹と戦う時などの中ボス戦。
「予期せぬ戦い」というのですが、とてもいいです!あまりyoutubeで単品では見かけませんが、プレイ動画などでは聞けるのでよかったら聞いてみてください。
ストーリーはまっすぐで気持ちいい
ストーリーは主人公とヒロインがまっすぐ問題に向き合う少年漫画のような感じでシンプルながらとても好感が持てるものとなっています。
キャラクターの関係性もしっかりしていて、幼なじみの王子アルスは同じく幼なじみのアデールに恋心を抱き、しかしアデールは主人公ラルクが気になっているが、そこにリフィアが登場し、ラルクとリフィアの関係に複雑な感情を抱いている。
この関係性がどう変化するのか、それも注目して見るととても面白いです!
そして敵パーティーとのライバル関係、驚きの事実、先が気になる展開に目が放せません!
カスタマイズややりこみ要素も多めで長く楽しめる
スキルや光召術のカスタマイズも色々できます。 スキルは武器にあるパネルスロットにパネルを当てはめる感じで、光召術はこの属性に特化しようと石盤のようなものを加工する感じで。
これによりこのキャラは防御特化で、バランスよく光召術を使えるキャラにしよう、などと個性づけることができます!
やりこみ要素も多々あり、クリア後のおまけ、格闘場、カジノなど全てをやりこむとなかなかボリュームのあるものとなります!
画質の低下とローディング
画質は荒いです笑 ジャギジャギが目立ちます。でも決して手抜き、という訳ではありません。
開発者の方曰く、プレイヤーのストレス軽減、快適さを優先したとのことです(個人的な解釈を含みます)。
つまり、画質を多少犠牲にすることでロード時間を短縮したのです。おかげでサクサク進めます!
個人的には英断だと思います。まぁ両方よいのが一番ですが笑
RPGの少ないWiiのソフトの中で、輝く良作
Wiiは大作と呼べるRPGが少なく、FFやポケモンの本編は出ておらず、ドラクエもオンラインの10のみとなっています(どちらかというとDSや3DSに寄ってますね)。 次点で「ゼノブレイド」「テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士」「テイルズオブグレイセス」あたりでしょうか(個人の所感です)。
その中で、最大手の開発でもなく、シリーズでなく新規IPのこの作品は大作にひけを取らない面白さがあります!貴重なWiiの良作RPGといえるでしょう。
テイルズオブが好きなら楽しめる
アニメ調のイラストや少年漫画のような展開から、バトルシステムは違えどテイルズオブと比較されることがままあります。 テイルズオブが好きなら間違いなく楽しめると思いますし、キャラのクセも強くないので万人にも薦められます。
開発のイメージエポックがなくなったこともあり、続編やシリーズ化が難しそうなのが残念ですが、販売元のマーベラスが発売から5年後にストーリー道中のやりとりの新シナリオを公開するという、 新たな動きがありまだ可能性があるのが嬉しいです(2020/2/10執筆時)。
WiiでRPGがやりたい!と思ったら是非アークライズファンタジアを手に取ってみてください!
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